2009年6月3日水曜日

初授業

選択授業。
テストもレポート提出もないが、出席は実習扱いの授業。
つまり、学生からすれば“ただ出席だけとってもらえばそれでいい授業”である。
でも、授業する側からすれば、学生が聞いていないのはわかっていても、一応決められた時間の間は何かをしゃべらねばならない。

聞いている学生さんがいないかもしれなくても、いるかもしれないので、“離乳食”くらいに噛み砕いてテーマを話したつもりだ。
「これからの実習を少しでも興味を持って受けてね。基礎っぽい学問だけど、実は実際の現場では結構重要な位置を占めているのだぞ!関係ないと思わずに少しは興味を持ってね。」ということが私の言いたかったテーマである。

口が達者ではないし、実際真面目にリハーサルなどはしてないので、テーマが伝わったかどうかわからないが(まず、聞いている学生がいたのかどうかも疑問だが)、まあスライドはがんばって作った(前半だけ)。

前半は、一般的な知識(浸潤と転移)と上記テーマを伝えるべく話し、15分休憩後、実際自分が興味を持っていることと、実際やった実験について話した。それで時間が持てばよかったのだが、予想通り時間が余ってしまったので、しかたなく付け焼刃の一般知識(発がん)を話した。付け焼刃なのでグダグダだが、どうにか、どうにか20分くらい稼ぎ、10分前に終了させた。

私の学生時代に思っていた“いい先生”は、
1.面白い、わかりやすい授業をしてくれる先生
2.つまらないけど早く終わってくれる先生
である。だから私は自分で後者になるように努めた。
しかも前半で自分の言いたかったことを話してしまって、2時間目は自分でも“いけてない授業”だと思っていたので、出席は2時間目のはじめに取った。つまり、「ここからは聞かなくてもいいよ、退出してもいいよ」という意味を込めて。
結局、学生は、授業は聞いていなそうだけど出ていく訳でもなく、静かに存在していた。
まあ、最初はこんなもんでいいのかな。
来年までには、後半を少しは充実させねば(といっても、そんなにやる気はないけどね)。

2 件のコメント:

kero さんのコメント...

おー!ついにくまぬきちゃん授業デビューか!!
聞いてみたーい。

あ、そうそう。
読者に加わりました。
あともう一人は知らぬ間に兄が読者になっていますね。びっくりした。
お世話になります。

くまぬき さんのコメント...

ケロさんに聞かせる様なもんじゃありませんよ。
だって10年ももっと全然難しい話聞いてたんだから。

画像や写真シェーマなどを取り入れて、興味を持ってもらおうと思ったんだけど、どうだったかは謎。
だって、怖くて(誰も聞いていないかもしれないから)学生さんの方は見れなかったんだもん。